7月下旬となり、日本では子どもたちの夏休みが始まりました。旅行や帰省、自由研究など、夏休みは子どもだけでなく大人にとっても「夏」を感じる季節です。
実は、この「夏休み」の過ごし方や期間は世界共通ではありません。国によって休暇の長さや時期はもちろん、休暇中の過ごし方にもその国ならではの文化や価値観が表れています。
今回は、世界の夏休み事情と、思わず「そんな休みがあるの?」と言いたくなるユニークな休暇をご紹介します。
世界の夏休みはどれくらい長い?
日本の学校の夏休みは地域によって多少異なりますが、およそ40日前後です。
一方、海外では大きく事情が異なります。
アメリカ
アメリカでは5月末から6月から、8月下旬から9月初旬まで休みになる地域が多く、約10〜12週間の長い夏休みがあります。サマーキャンプや旅行、アルバイトなどを経験する学生も少なくありません。
ヨーロッパ
ヨーロッパでは国によって大きく異なります。
- ドイツ:約6週間
- フランス:約8週間
- イタリア:約10〜13週間
- スペイン:約10〜12週間
特に南ヨーロッパは夏の暑さが厳しいため、日本よりも長い休暇が設けられている国もあります。
南半球では「夏休み」は冬?
オーストラリアやニュージーランドでは季節が日本と逆です。そのため、最も長い休暇は12月から1月頃。クリスマスと新年を挟む時期が、日本でいう夏休みにあたります。
世界にはこんなユニークな休暇も!
休暇の文化は国によってさまざまです。ここでは、働き方や暮らし方の違いが感じられるユニークな例をご紹介します。
ドイツ「橋の日(Brückentag)」
祝日と土日にはさまれた平日を休みにして大型連休をつくる文化です。
例えば木曜日が祝日なら金曜日を休み、4連休にするという考え方で、多くの会社が導入しています。
日本でも有給取得で実現できますが、「橋の日」という名前が付いているのはユニークですね。
フィンランドのサマーコテージ
フィンランドでは、夏休みになると湖畔のコテージ(サマーハウス)でゆっくり過ごす家庭が多くあります。
自然の中で家族と過ごし、サウナや湖水浴を楽しむ時間は、フィンランドの夏の風物詩となっています。
インド「宗教行事による休暇」
インドではヒンドゥー教、イスラム教、シク教、キリスト教など多様な宗教があるため、「どの祝日を休むか」を従業員自身が選択できる企業もあります。
日本ではあまり見られない、多様性を反映した休暇制度です。
「休み」の考え方にも文化が表れる
「夏休み」と一言で言っても、
- 家族と旅行する時間
- 自然の中で過ごす時間
- 学びや体験を重視する時間
- 地域のお祭りを楽しむ時間
など、その意味合いは国によってさまざまです。
海外向けのサービスや情報発信を行う企業にとっては、こうした文化の違いを理解することが非常に重要になります。
例えば、「夏のキャンペーン」を実施する場合でも、日本では7月下旬から8月中旬が中心ですが、欧米では休暇時期が異なるため、同じスケジュールでは十分な効果が得られない場合もあります。また、南半球では季節そのものが逆になるため、プロモーションの内容も見直す必要があります。
「夏休み」という身近なテーマ一つをとっても、国ごとにイメージや生活スタイルは大きく異なります。だからこそ、海外向けの資料やWebサイト、広告では、単なる直訳ではなく、現地の文化に合わせたローカライズが重要になります。
大変な作業ではありますが、作業を通して他の文化への理解を深めることが、新たなアイデアのきっかけになるかもしれませんね。
田中達大(マーケティング担当)
2020年カルテモ入社。翻訳コーディネーションを4年ほど担当し、現在は通訳・人材事業、営業、マーケティングを担当。前職は旅行会社にて中南米地域を扱う。中南米のほとんどの国を訪れたことが自慢。