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世界の学生スポーツ事情―国を挙げて盛り上がる大会も?

世界にもある?国民的な学生スポーツの祭典

夏になると、日本ではスポーツの話題が一気に増えてきます。

高校野球の「甲子園」こと全国高等学校野球選手権大会や、全国高等学校総合体育大会(インターハイ)など、学生アスリートたちが全国の舞台で競い合う大会が開催されるためです。

特に甲子園は、単なる高校生の野球大会という枠を超えた存在と言えるでしょう。地元の代表校を応援したり、出身校の試合をチェックしたり、選手たちの活躍をニュースで見守ったりと、世代を問わず多くの人が注目します。

では、日本のように「学生スポーツ」が国民的な盛り上がりを見せる国は、海外にもあるのでしょうか。

実は、世界には日本とはまた違った形で、学生スポーツが大きな注目を集めている国があります。今回は、そんな世界の学生スポーツ事情を見てみましょう。

アメリカ:大学スポーツが一大イベントに

アメリカの学生スポーツを語るうえで欠かせないのが、大学スポーツです。

特にアメリカンフットボールとバスケットボールは非常に人気が高く、大学生による試合でありながら、まるでプロスポーツのような規模で開催されます。

アメリカンフットボールでは、大学ごとに熱心なファンがおり、試合の日には大学のキャンパスだけでなく、街全体が盛り上がることもあります。

大学同士の「ライバル関係」も大きな特徴です。長年にわたって対戦を続けている大学同士では、単なるスポーツの試合を超えて、学校や地域の一大イベントとなっています。

また、大学バスケットボールの全国大会も非常に有名です。特に男子のNCAAトーナメントは、毎年多くの人が結果を予想しながら楽しむ人気イベントになっています。

日本では「高校野球」が学生スポーツの象徴の一つですが、アメリカでは「大学スポーツ」がその役割の一部を担っている、と考えると分かりやすいかもしれません。

イギリス:伝統ある学校対抗スポーツ

イギリスでは、学校同士の伝統的なスポーツ大会が盛んです。

特にラグビーやクリケット、ボート競技などは、歴史のある学校同士による対抗戦が行われています。

その中でも象徴的なのが、イギリスの名門大学であるオックスフォード大学とケンブリッジ大学によるボートレースです。

両大学の対抗戦は長い歴史を持ち、毎年多くの人が注目するイベントとなっています。

学生スポーツでありながら、長い歴史や伝統、大学同士のライバル意識が組み合わさることで、大きな社会的イベントへと発展しているのです。

日本の甲子園にも、「学校の代表として戦う」「卒業生や地域の人々が応援する」といった文化がありますが、こうした点ではイギリスの学生スポーツにも共通する部分があると言えるでしょう。

ニュージーランド:ラグビー大国を支える学生スポーツ

ラグビーが国民的スポーツとして知られるニュージーランドでは、学生ラグビーも盛んです。

高校のラグビー大会には多くの注目が集まり、将来のトップ選手を目指す若者たちが競い合っています。

ニュージーランドではラグビーが単なる競技ではなく、文化の一部として根付いています。

そのため、学生の試合であっても、選手や学校だけのものではありません。地域や家族、卒業生など、多くの人がチームを支える存在となっています。

日本でも、甲子園に出場する高校を地元の人々が応援する光景が見られます。スポーツを通して地域とのつながりが生まれるという点では、共通するものがあります。

韓国:高校野球や大学スポーツにも注目

日本のお隣、韓国でも学生スポーツは盛んです。

野球やサッカーなどの競技では、学校の代表として大会に出場する選手たちが注目されます。

また、韓国では大学進学が社会的に大きな意味を持つことから、大学スポーツにも独特の文化があります。

大学同士のスポーツ大会では、学生たちが応援団を結成し、歌や掛け声、パフォーマンスなどを交えながらチームを応援します。

単に試合を見るだけではなく、「学校全体で応援する」という文化がある点は、日本の高校野球にも通じるものがあります。

オーストラリア:スポーツと学校文化の結びつき

オーストラリアもスポーツが盛んな国として知られています。

クリケット、ラグビー、オーストラリアンフットボール、テニス、水泳など、さまざまな競技が学生の間でも行われています。

学校単位でのスポーツ活動が盛んで、競技を通してチームワークやフェアプレーの精神を学ぶ場にもなっています。

また、オーストラリアでは地域コミュニティとスポーツの結びつきが強いことも特徴です。

学校や地域のクラブでスポーツをすることが、単なる運動だけでなく、人と人とのつながりをつくるきっかけにもなっています。

学生スポーツから見えてくる「国ごとの文化」

こうして世界の学生スポーツを見てみると、国によって人気の競技や大会の形は大きく異なります。

日本では高校野球やインターハイ、アメリカでは大学アメリカンフットボールや大学バスケットボール、イギリスでは伝統ある大学対抗戦、ニュージーランドではラグビーなど、それぞれの国で「その国らしい学生スポーツ」が存在しています。

一方で、共通している部分もあります。

それは、学生スポーツが単なる「若者の競技大会」ではなく、学校、家族、地域、そして社会全体をつなぐ存在になっていることです。

選手たちにとっては人生の中でも限られた期間の大会ですが、応援する側にとっては、自分の出身校や地元を応援する機会でもあります。

だからこそ、学生スポーツには、プロスポーツとは違った魅力があるのかもしれません。

世界の学生スポーツを知ると、スポーツの見方も変わる

日本では夏の風物詩とも言える甲子園やインターハイ。

しかし、世界に目を向けてみると、学生スポーツにはさまざまな形があることが分かります。

人気の競技、応援の仕方、大会の歴史、学校や地域との関わり方――。それぞれの国の学生スポーツには、その国ならではの文化が詰まっています。

スポーツをきっかけに海外の文化を知ることができるのも、国際的なスポーツの面白さの一つです。

今年の夏は日本の学生スポーツを楽しみながら、「海外ではどんな学生たちが、どんなスポーツに熱狂しているのだろう?」と、世界にも目を向けてみてはいかがでしょうか。


田中達大(マーケティング担当)

2020年カルテモ入社。翻訳コーディネーションを4年ほど担当し、現在は通訳・人材事業、営業、マーケティングを担当。前職は旅行会社にて中南米地域を扱う。中南米のほとんどの国を訪れたことが自慢。