Cultemo News Plus


■ 2021年02月08日

◇ 「カルテモ」という社名の由来


今回は、カルテモの社名の由来についてご案内いたします。

「カルテモ(Cultemo)」とは「カルチャー アンド エモーション(Culture & Emotion)」から作った造語になります。弊社創業時の「文化と感動にかかわる仕事をしたい」という代表内藤の気持ちをそのまま表現した言葉です。

2002年6月、大学卒業後10年務めた老舗の翻訳会社を退職した内藤は起業を決意します。
そこでまずは屋号をつけようと思案します。

一般的に会社や個人事業などで使う屋号はさまざまな形があります。
よくあるのは、創業者の名前からとった名称や「○○建設」「デザイン○○」など業態がわかる名称です。また、理念からとった名称や場所を現したもの、さらには完全な造語も多くあります。
ちなみに、「ブリヂストン」は創業者の苗字を英語にして入れ替えたもの、「鐘紡」は鐘ヶ淵にあった鐘淵紡績、「キヤノン」は観音菩薩から採ったという話を聞いたことがあります。

当時30代前半の内藤は、かなり悩んだようです。

「内藤なんて名前はありふれているしなぁ。。」
「事業内容ははっきり決まってないし。。」(当時迷走中)
「印象的な言葉がいいなぁ」などなど。。

やはり、思いとか理念を込めた名称がいいと思ったのですが、改めて考えるとなかなかむつかしいものです。
「まずは文化、そうだカルチャーだな」と内藤は思いました。
内藤は、幼少より本をよく読む子供だったようです。(見た目のイメージとは違いますが。。)大学も文学部で俳句を専攻しました。どうやら研究より創作志向が強かったようです。
やはり、その根底に「文学」とか「芸術」への思いがあったわけです。

そして内藤は考えます。
「ところで、自分は文化で何をしたいんだ?」
「文化で何をするか」を考えた時、「文学や芸術からもらっているものは何か?」ということに思いは至ります。悩んだ内藤はひとつの答えに行きつきました。
「感動だな。人は文化で感動をもらっているんだ。」と思い立ちました。

「文化と感動」というカルテモの主要テーマが誕生した瞬間です。

「文化と感動から屋号をつくろう。」となったのですが、なかなかいい名称が浮かびません。
では「英語にするか」となりました。辞書には、文化はCulture、感動はimpressionとでています。
「カルチャーはまぁいいけど、インプレッションとかインプレスはもうあるしなぁ。」
「あわせて、カルインじゃ、なんか軽い会社みたいだし。」
「インプレッションカルチャーじゃなんか意味が変わってくるかな。」
どうやら当時は、屋号を考え夜も眠れなくなったほど、悩んだようでした。

そんなある日、車を運転していたところ、ラジオからメジャーリーガーのカルリプケン選手の話が流れてきました。リプケン選手は、メジャーリーグの連続試合出場記録を持つ伝説の選手です。
ラジオでは、彼の連続全イニング出場記録が途絶えた瞬間を語る海外記事を日本語で紹介していました。

ある年、全ての試合、そして全イニングへの出場記録を続けていたリプケン選手は、大きな不調に見舞われます。そしてついに、彼は監督に欠場を申し入れます。それは、彼が自身の記録をストップさせる選択をしたことになります。不審の自分がチームに与える影響を考えての決断したのでした。
野球は、9回(イニング)までのゲームですが、5回まで終了しないと試合として成立しません。もしリプケン選手が欠場しても、降雨などで5回を前にして試合が終わってしまうと、試合として成立しません。すなわち、5回終了時点ではじめてリプケン選手の連続全イニング出場記録は途絶えることになるのです。
観客はそのことを知っていました。そして、5回が終了すると、球場中の観客がスタンディングオベーションで、リプケン選手の偉大なる功績と決断をたたえたのです。
リプケンは、みずからベンチの前に走り出て、帽子をとって観客に応えました。
その模様を伝える記事の最後には、こういう一文がありました。

「スタジアムはエモーショナルな雰囲気に包まれた」

内藤はこの話にいたく感動しながら聞き入ったといいます。
そして、思ったのでした。
「これだ!エモーションだ!」

この時のエモーションこそ、内藤がイメージしていた感動だったのでした。
「カルチャー&エモーション」この言葉から「カルテモ」という名称は誕生しました。

その数か月後、それまで個人事業だったカルテモを法人登記することになりました。
当時、有限会社設立には資本金として300万円必要でした。内藤は、個人出資200万円と父親からの出資金100万円の300万円で有限会社として登記します。ちなみに、内藤の200万円のうち100万円は、実際には父親からの借金でした。自己資金として100万円しか準備できなかった内藤は父親に200万円分の資金調達(借金)を申し入れます。そしてその際、二通りの借用書を用意しました。ひとつは「200万円の借用書」、もうひとつは「100万円の借用書」です。そして内藤は「100万円の借用書」とともにひとつの提案をします。
「100万円は貸してほしい。そしてもう100万円は出資してほしい。」
父親は、即答します。
「わかった。100万円は出資にしよう。」
「ありがとう。」そして内藤はこう続けました。
「あと、親父に役員になってもらいたいんだけど。」
「わかった。」と父親はこれも即答しました。
「100万円の融資(借金)と100万円の出資」
出資の100万円には返済義務が生じません。事実上、返済義務のない借入とも言えます。
一見虫のいい話ではありますが、後日内藤はこのように語ります。
「甘いこと言うと、親からの借金だし、返せなければしかたないとなるのだから、200万円の借金でもよかった。でもあえて出資にしてもらったのは、まぁ、自分の夢を親父にも少し共有してもらうのもいいかなと思ったから。」
老齢に差し掛かった父親の生きる張り合いにしてほしい、そんなちょっとした親孝行だったのかもしれません。(100万円の借金は1年で返済したそうです)

2003年1月10日、「有限会社カルテモプランニング」は誕生します。
創業当時、お客様に電話して取り次いでもらうと「○○さーん、カルガモさんから電話」と言われたり、会社宛ての手紙の宛名に堂々と「カルガモプランニング」とあったと言います。
ちなみに「プランニング」をつけたのはちょっとした照れで、夫婦二人でやっている会社なので、小規模事務所感をだしたかったからとのこと。そして、1000万円の資金ができたら株式会社にして「プランニング」は外そうと思っていたようです。(当時、株式会社は資本金1000万円必要でした)

そうしてカルテモとしての業務は開始されました。
カルテモは「文化と感動」をモチーフにした会社です。
内藤の根底には「文学」や「芸術」への思いがあったのですが、現実は簡単にはいきません。
創業当初はなかなかうまくいかず、いよいよ切羽詰まってきました。
そんな時、内藤は思います。
「やりたいことはできないこと。できることはやってきたこと」
そして前職の翻訳ビジネスを事業対象として選択します。
ただ、内藤は語学系の人材ではなく、翻訳会社でのサラリーマン時代には、自分が翻訳ビジネスに携わることに少しだけ違和感をもっていました。
しかし、「文化と感動」というテーマから翻訳を考えた時、内藤にひとつの思いが芽生えます。
「翻訳は、国際交流という文化の担い手だ。そしてお客様をはじめ多くの人に感動を与えることができるじゃないか。」
「文化と感動」という言葉から翻訳を見たとき、これまでとはまったく別の意味を持つことを実感しました。

翻訳で感動を与えるにはどうしたらいいか?
品質なのか。
では品質とは何か?
翻訳そのものの品質。
これは、翻訳者やレビューアに依存する属人的な品質。
コストか、スピードか?
これらは、もちろんとても重要だけど、はたしてそれだけでお客様は感動するのだろうか?
対応力、提案力、コミュニケーション、レスポンス、フィードバック、ナレッジ管理など、翻訳でお客様に感動してもらうには、そういったことも重要ではないだろうか。
待てよ、「翻訳ビジネスの品質向上」は、自分のような翻訳者でない人間でもできることなのかもしれない。
そうだ、自分は、翻訳のプロではないが、翻訳ビジネスは経歴10年のプロなのだ。

英語ができない人間が、翻訳の品質、そしてビジネスとしての品質を高める。
いままでの翻訳業界では、おそらくなかった概念かと思います。
以来20年近く、内藤はこの壮大かつ無謀な戦いに挑み続けることになります。

2005年 東京・葛西に事務所開設
2006年 株式会社カルテモに改組社名変更 資本金1,000万円に増資
2011年 ローカリゼーション業務の本格化
2016年 機械翻訳&ポストエディット業務にて年間500万ワード以上を対応
2017年 翻訳品質定義を翻訳品質基準として制定。翻訳品質の論理的定義をより明確化
2019年 翻訳プロセスガイドライン、リーダビリティガイドラインを制定
2020年 翻訳者評価とフィードバックの標準化を推進

カルテモの挑戦、内藤の挑戦は、まだまだ続きます。
「カルテモに頼みたい。頼んでよかった」と言われる会社になるために、お客様、ベンダーの皆さん、社員などかかわる人々に愛される会社になるために、カルテモは今日も皆様に感動を与えていきたいと思います。

文章:片岡 温央
追伸:本件は、代表内藤へのヒアリングや資料提供などを元に執筆しました。



株式会社カルテモ

〒134-0084
東京都江戸川区東葛西6-6-12
木下ビル 3F
Tel:03-5675-0160
Fax:03-5675-0161
    関連リンク









PAGE TOP ▲